カラフィルベージュの電気抵抗測定
ロングパイル人工芝にゴムチップを充填した際の静電気発生の有無を予測する放電効果の目安を得るため、廃タイヤゴムチップを利用したカラフィルベージュカラーゴムチップの電気抵抗を測定しその他のゴムチップと比較した。
測定
測定装置及び方法
High Resistance Meter 4339A ( HEWRETT PACKARD社製 )により500Vの定電圧をかけたときの電流より抵抗値を測定する。
測定試験体

供試ゴムチップ
①廃タイヤチップ(1~3mmφ)
②人工芝充填用カラーチップカラフィルベージュ
③EPDMカラーベージュ(U社製1~3mmφ)
④ブランク(外枠のみ、中身なし)
測定結果
各ゴムチップ及びブランクの電気抵抗の4回の測定平均値、体積固有抵抗は次の通り。
ゴムチップ | ①廃タイヤチップ | ②カラフィル ベージュ |
③EPDMカラー ベージュ |
---|---|---|---|
電気抵抗測定平均値(Ω) | 1.0×108 | 2.4×1010 | 1.2×1013 |
体積固有抵抗(Ω・cm) | 1.0×1010 | 2.4×1012 →より小さい |
2.4×1015 →大きい |
考察
- EPDMカラーゴムチップベージュ測定値はかなり大きな抵抗値であると推定され、電気絶縁性が大きい材料であると考えられ、静電気が発生しやすい現状と一致する。
- カラフィルベージュは抵抗値は比較的小さく、廃タイヤチップにかなり近い位置にある。従ってEPDMカラーチップより放電効果が大きい。
測定中の状況

試験体もクリップ同様ガラスのシャーレ上に置いて他の材料による干渉を極力排除して測定している。
※ここに記載のデータは実験により得られた測定例なので、すべての条件において保証するものではありません。